2011/10/23
耳なし芳一
Aloha!
怖い話・・・お好きですか??
ハワイでも、その手の本は良く売れると聞いたことがあります^^
でも今日は怖い話ネタではなく、
「耳なし芳一」でおなじみの「琵琶法師」のお話です。
13世紀にもさかのぼる
日本の伝統芸能で、
盲人が琵琶を弾きながら、平家物語を語る様子は、
耳なし芳一のお話にもでてきました。
この芸のことを「平曲」というそうです。
「盲人」なので、当然口頭伝承です。すごい。
ハワイのクムリポは口頭伝承で2102行。
平曲は200句(曲)(何行かわからない)で、
1句伝承されるのに、1年かかるんですって!!
その平曲伝承者は、現在
なんと、愛知の今井検校(検校は最高位の名称)氏一人!!ヒョ 工工エエエエェェェェェ
晴眼者(目が見える人、ね)の入門者は一切とらないスタイルで、
「先輩方が守ってきた事を自分の代でかえるわけにはいかない」という考え方だそうです。
名古屋っ子の私ですが、
平曲が盲人音楽家の間で伝承されたのは
明治以降、唯一名古屋だけなんだそうで(それも8句のみ)
知らんかったわぁ
もちろん、晴眼者への伝承に取り組んでいる会も(荻野検校顕彰会・名古屋)。
こちらは、「芸を接木」しようとしている、とか。
賛否あるようです。
う~ん・・・
ハワイの文化と重なるところがたくさんありますよね。
平曲は、名古屋以外だと、「津軽系」の流れがあり、
楽譜で、晴眼者が伝承しているそうです。
そうなると、やっぱり
「古風が薄れている」とか言われちゃうそうですが
津軽は200句全て残っていて、師から弟子へと伝承していく形で
「接木」はしないそうです。
・・・充分古風な気がしますケド。
とにかく、
伝統文化って
かる~く扱っちゃいけないものなんですね。考えさせられました。
私をはじめ、
ハワイイ文化に携わっている方々も
心しましょう!!
今日の参考文献
中日新聞 2011年10月17日朝刊13面より
今日のネタのカオナ、わかりますか????
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