2010/11/25
ハワイアンミュージック
Aloha!
先日、Weldon Kekauoha氏の「Lei Ho’oheno」がお気に入り、
と記事にしました。
私は普段「チャントもの」を聴くことが多いのですが、
チャントのCDを
「ハワイアンミュージック」といっても
ハワイを詳しく知らない人には「?」なんだろうな~
じゃあ、「ハワイアンミュージック」ってどんな音楽のことを指すのでしょう??
私はハワイアンミュージックは興味の範囲外なので、
ハワイの音楽史研究者エリザベス・タタールさんの
今日のハワイ音楽の区分け説をご紹介します。
その前にまず、「チャント」は英語です。
クックがハワイに来る前に「音楽」があったとしたら、
それはMele(メレ)です。
Meleには「Mele ‘oli(祈り)」と「Mele Hula(祈りに踊りが伴う)」があります。
その後Mele Hulaに西洋の音階をとりいれて、「Mele Ku’i」というジャンルが定着。
①メレ・オリ、メレ・フラ。メレ・クイなど西洋文化到来以前の時代の要素を持つチャント
(18世紀以前の記録がないため、古代のままのものがそのまま現在まで伝わっているわけではない)
②宣教師がもたらした賛美歌のハワイ語バージョン、Himeni(ヒーメニ)。
③ヒーメニのメロディを基礎にしたもの、とりわけハワイ王朝アリイが作曲したもの。
④19世紀から20世紀にかけてつくられた、フラ・クイのチャントに元ずく、フラやフォークソング
⑤20世紀以降、外国人によってつくられたHapa Ha’ole Song。
⑥コンテンポラリー・ハワイアン。ハワイに住むミュージシャンが欧米のスタイルを取り入れて演奏するもの。
(タタールさんは、この区分けにはそれほど厳密さはない、とおっしゃってます。)
ハワイの音楽って、本当に広範囲ですよね~。
興味を持ったら、はまってしまいそう[emoji:v-393]
参考文献
Elizabeth Tatar,Strains of Change:The inpact of Tourism on Hawaiian Music,5.
「ハワイ研究への招待」関西学院大学出版会 第三章ハワイの音楽/矢口佑人
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